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防風林「温暖化が進む中でも時折の寒気に注意を【2024年2月2週号】」

 ▼関東各地で5日から6日朝にかけて、南岸低気圧の影響による降雪があった。東京は昼過ぎから雨に雪が混じりはじめ、夕方には地面が白く見えるところも。大雪警報が出た時点で、2014年2月の記録的な大雪が頭をよぎった。帰宅しようと電車に乗ったものの、途中駅で停止したまま朝を迎えることになった。
 ▼調べると、当時の東京都心で積雪27センチを観測した。郊外のわが家付近はさらに深かった気がする。動き出した別の経路の鉄道で移動し、雪を踏みながら2時間近くかけて帰宅した。平時なら徒歩で30分ほどの距離だ。バス停の屋根が雪の重さで倒れていた。
 ▼今回はそこまでの降雪量はなく、冷え込みも緩かったようで翌日にはかなりの雪が消えた。それでも幹線道路での自動車の立ち往生や鉄道のダイヤ乱れ、首都高の除雪の遅れなどニュースが続いた。雪国の人にしてみれば混乱ぶりに驚くことだろう。
 ▼地球温暖化から沸騰化の段階に移ったともいわれるが、暖冬の年が続いても、数年から十数年に一度は大雪もあるから気象は難しい。近年は果樹などで春先の凍霜害が頻発している。今年も十分に警戒を。