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防風林「被災地に伴走して復旧・復興見届ける【2024年2月4週号】」

 ▼能登半島地震ではウェブ上で寄付を募るクラウドファンディング(CF)による支援が広がっているという。自分も何かしたいと少額だが二つ寄付した。週に1度ほどメールが届き、支援者の数と寄付金総額に近況報告なども添えられ、少しは役に立ったとうれしくなる。
 ▼本来、CFは新規事業の資金集めなどに使われてきた。目標金額に達した場合だけ実行者は資金を手にし、支援者は何らかの対価を得る仕組みだ。災害時に実施されるCFでは、目標金額に達しなくても支援金が渡され、基本的に支援者への対価はない。
 ▼自分が寄付したプロジェクトもメールの報告のみと書かれていたが、これほど頻繁とは思わなかった。最近のメールでは、ようやく水道が復旧したとあり、ほっと胸をなで下ろしている。ただ、週に1度の頻度となると担当者の負担にならないか心配だ。
 ▼半島の地形も影響し、水道や道路といったインフラの復旧が大幅に遅れ、復興には相当の年月がかかるとの予測もある。近況を知れば新たな課題や必要な支援も見えるのではないか。目標達成まで伴走したい。