ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

自家産の米・野菜・地鶏で「帰りたくなる民宿」を【山形県・7月1週号】

240701_9.jpg

 【山形支局】飯豊連峰を間近に臨む小国町小玉川で「民宿 奥川入〈おくかわいり〉」を営む横山隆蔵さん(61)と尚美さん(56)夫妻。息子の拓〈たく〉さん(29)と共に、アットホームな民宿経営と、水稲510アールの栽培、やまがた地鶏200羽の飼養に取り組む。
 同町小玉川はマタギ文化が伝承され、300年以上の伝統がある「熊まつり」を開催する地域で、隆蔵さんと拓さんはクマやイノシシの狩猟を行うマタギとしても活動している。
 料理には自家産の米や野菜、やまがた地鶏を使う。4~5月は地域の「熊まつり」に合わせて熊汁を振る舞い、近くの山で採れた山菜の天ぷらや煮物、川魚など、山の恵みをふんだんに盛り込んだメニューで宿泊客をもてなす。「自然の中で味わう非日常で疲れを癒やしてもらい、宿泊客同士の偶然の出会いと交流で充実して帰ってもらえればうれしい」と横山さん夫妻は話す。

〈写真:横山さん夫妻と拓さん。「交流が楽しい」と話す〉