生分解性マルチをトラクターですき込んだ場合、通常のポリマルチの剥ぎ取り作業と比べ、延べ作業時間を平均7割程度削減できることが分かった。農研機構が先ごろ東京都内で開かれた農業用生分解性資材の普及に向けたセミナーで昨年度実施した調査の結果を報告した。経費の比較結果も明らかにし、ネギの圃場試算では、ポリマルチが剥ぎ取りから処分まで10アール当たり5万5千円程度かかるのに対し、生分解性マルチはすき込みにかかる3500円程度となったと説明。生分解性マルチの購入費用は割高だが、人件費を含め処分までの経費全体でみると安上がりになる例もあるとし、導入検討を呼びかけている。
(7面・営農技術・資材)