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防風林「カーネーションを手に感謝伝える日に【2025年5月2週号】」

 ▼まもなく母の日。町の生花店は日ごろの思いを込めて花を贈ろうとする人でにぎわう。カーネーションをはじめ農家が大切に育てた花が、母と子の心をつなぐ。
 ▼5月の第2日曜日が母の日となった起源は、100年ほど前に米国・ウェストバージニア州に住むアンナ・ジャービスという女性が、教会で亡き母を追悼する集会を開いたのが始まりとされる。母を忘れない日の大切さが広く共感され、1914年に正式に制定された。
 ▼日本では戦後に定着。代表的な贈り物・カーネーションは、アンナが亡き母が好きだった白いカーネーションを追悼集会で配ったことに由来する。そのため、存命な母には赤やピンクのカーネーションを贈るのが一般的。普段、なかなか口に出せない言葉を手紙にしたためたり、ねぎらいの気持ちが伝わるプレゼントを渡したりするのもあり。
 ▼先日会った友人は、コロナ禍の真っただ中で看病どころか面会すらままならずに最期を迎えた母の墓参りに行くという。白いカーネーションを持って、感謝や思いを伝えにいく日にするのもいい。