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水稲5品種/緑肥作物を活用【埼玉県・8月2週号】

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 【埼玉支局】「子供たちに安全でおいしい米を食べてもらいたい」と話すのは鴻巣市屈巣の秋山芳雄さん(60)。化学農薬や化学肥料の使用を抑え、安心して食べられる米作りを目指す。その支えとなる資材や技術を積極的に導入している。

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 2025年作では水稲9ヘクタールのうち約8ヘクタールで、マメ科の緑肥作物「レンゲソウ」と「ヘアリーベッチ」を栽培。10月に播種し、4月下旬にフレールモアーで細断後、ロータリーですき込んだ。
 マメ科植物は根に共生する「根粒菌」の働きで空気中の窒素を固定するため、すき込むことで土壌に窒素成分を供給することができる。この取り組みで、慣行栽培に比べて化学肥料の使用量を約半分に削減できた。さらに、雑草の抑制や有機物の供給による有用な微生物の活性化といった効果も得られる。

〈写真:ゆうだい21の苗の前で秋山さん。万が一に備え、収入保険に加入している〉