近年、西日本を中心にジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)による水稲の食害が拡大している。熊本大学大学院で工学と農学の異分野横断型の研究に取り組む菊池拓仁さん(32)は、被害防止に役立てようと誘引餌「ジャンタニコイコイ」を開発した。ジャンボタニシが好む食品由来の成分を配合し、誘引捕獲・駆除や効果的な薬剤散布が可能になるという。「農薬不使用や散布作業の省力化に役立つ」資材として、改良・商品化を進めていく考えだ。
(7面・営農技術・資材)
〈写真:水田で効果を検証する菊池拓仁さん(手前)と多田隈圭志さん〉