農林水産省は7月30日、「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」を食料・農業・農村政策審議会食糧部会で示し、了承された。ただ、2025年7月~26年6月の主食用米の需給見通しは提示しなかった。24年7月~25年6月の需要量が当初の見通しから37万トン上振れしたことから現時点で予測は困難と判断した。ただ、米の需給見通しは作付け計画の重要な目安となっており、需給と価格の安定に欠かせない。同省は流通実態などを速やかに精査し、広く信頼を得られる需給見通しを早期に示す必要がある。
(2面・総合)