農林水産省は4日、2025年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は8097億円(少額貨物を含む)と発表した。前年同期に比べ15.5%増え、上半期としては統計開始(02年)以降、初めて8千億円を上回った。日本食レストランの増加などが要因で、農産物では特に牛肉や緑茶などが伸びた。政府は25年に輸出額2兆円の目標達成へ取り組みを後押しする方針。ただ、トランプ関税の発動など輸出を取り巻く状況は不透明感が強まる。また、昨夏の"令和の米騒動"以降、一部消費者は米の輸出拡大に厳しい視線を向けている。産地が安心して輸出に取り組める環境整備が求められる。
(2面・総合)