農林水産省は8月29日、2026年度農林水産関係予算概算要求を財務省に提出した。総額は25年度当初予算比17.1%増の2兆6588億円。「米の需要に応じた増産実現予算」と位置付け、新たな食料・農業・農村基本計画や現下の米情勢を踏まえ、農林水産業の持続可能な成長実現へ生産者自らの判断による需要に応じた生産の後押しなどに重点配分した。特に農地集積・集約化やスマート農業技術の導入、農地の大区画化などによる米の生産コスト削減など生産性向上を図るとともに、新たな環境直接支払交付金の制度創設などを明記。収入保険制度の実施は67億円増の466億円を盛り込んだ。
(2面・総合)