「牛乳パックを見て、生産者が目に浮かぶくらい身近になればいいかな」と話すのは、広島県北広島町で西原牧場を営む西原嘉一さん(47)。酪農教育ファームの認証牧場として毎年約100人の体験を受け入れている。1日1組限定(最大6人)で、一緒に"お仕事"をしてもらうスタイルだ。妻の美和さん(45)は「私たちの普段を感じてもらいたい」と来訪者一人一人に接している。酪農戸数の減少に伴い、認証牧場も減少傾向にある中、酪農体験をしてみたいという消費者の扉を開くとともに、酪農家のリアルや思いを伝える取り組みを続けている。
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〈写真:牛の様子を見ながら給餌する西原嘉一さん〉