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米1人当たり消費量6%増も 自給率は4年連続38%(2面・総合)【2025年10月3週号】

 農林水産省は10日、2024年度の食料自給率を発表した。カロリー(供給熱量)ベースの自給率は4年連続で38%となった。主食用米の消費量増加などがプラスに寄与する一方、小麦や大豆の生産量減少がマイナス要因となった。生産額ベースは3ポイント増の64%で、特に米など国内価格上昇が寄与。農業の構造転換へ集中対策の実施を掲げた新たな食料・農業・農村基本計画では、30年度にカロリーベースは45%、生産額ベースは69%に引き上げる目標を明記した。世界の食料生産・供給リスクが高まる中、食料安全保障の確保を掲げた改正食料・農業・農村基本法のもと、自給率向上へ実効性ある対策が求められる。

(2面・総合)