農林水産省は9月22日、食育推進評価専門委員会を開き、2026年度から30年度を期間とする第5次食育推進基本計画の重点事項の方向性案や目標設定の在り方などを議論した。重点事項では学校などでの食や農に関する学びの充実に加え「大人の食育」の推進を柱に掲げた。国民の食卓と生産現場の距離を縮める取り組みも拡大する。食育の目的である健全な食生活の実践には、必要な食料の安定供給を支える国内生産基盤の維持・強化が欠かせない。国内外の情勢変化に伴う食や農を取り巻く厳しい現状を共有し、消費者の行動変容につながる国民的な食育運動の展開が求められる。
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