農林水産省は9月26日、2024年の「地球温暖化影響調査レポート」を公表した。水稲は「白未熟粒」が全国の作付面積の3~4割でみられ、西日本では5~6割で発生。果樹ではリンゴの「着色不良」が北日本で6~7割に上り、野菜はトマトの「着花・着果不良」が全国で4~5割に上るなど深刻な状況を報告し、分野ごとに各都道府県での適応策などを整理した。今夏も平均気温が観測史上最高を更新するなど温暖化の進展が指摘される中、その対応は持続可能な農業経営の実現に不可欠となっている。高温耐性品種の導入などを含め適応技術の開発・普及を急ぐ必要がある。
(2面・総合)