【宮城支局】南三陸町入谷地区で「ナガノパープル」「シャインマスカット」「クイーンニーナ」「藤稔」など大粒ブドウ8種類を13アールで栽培する阿部博之さん(67)。2023年11月に「大粒ぶどう協議会(会員14人)」を立ち上げ、24年から地域ブランド「しおかぜ葡萄」として販売している。
しおかぜ葡萄と名乗るには、剪定〈せんてい〉枝をバイオ炭として利用するほか、カキやホタテの殻などの海産未利用資源を土壌改良材として施用することなどが必須だ。「環境に優しいことと、果樹に不可欠なカルシウムを南三陸町らしく海から得ることが付加価値になれば」と阿部さん。
〈写真:「リンゴと違って脚立不要で、目の高さでできる作業は楽」と阿部さん〉