農林水産省は、2026年産主食用米の適正生産量を「需要に応じた生産」に基づき、26年/27年需要見通し(694万~711万トン)の上位値で設定した(関連1面)。需要見通しは、人口減少などを前提に年間10万トン程度としてきた減少トレンドを見直し、直近の1人当たり精米ベース消費量の実績、インバウンド(訪日客)の需要動向、精米歩留まりを考慮した幅で算出。前年(697万~711万トン)とほぼ同水準となった。26年産は政府備蓄米の買い入れ数量を21万トンとし、実質的に主食用米の作付けは25年産と同水準とする。政府には従来の"増産"方針との違いなど生産現場への丁寧な説明徹底が求められる。
(2面・総合)










