
愛知県東三河農業研究所は、冬春トマトの裂果対策として、「果梗捻枝〈かこうねんし〉」が有効だと確認した。果実肥大完了後で着色する前に果房の付け根部分を押しつぶして水分流入を抑える方法。「桃太郎ホープ」での試験では、多発時期である9~10月の裂果発生率を慣行比で半減程度に抑え、10アール当たり40万円超の収益向上につながると試算する。特別な機材は必要なく、市販のペンチで実施できるのも利点だ。品種など適用条件は検証中で、端境期で高単価となる9~10月出荷の生産安定へ技術確立を図る。
(7面・営農技術・資材)
〈写真:ペンチを手に果梗捻枝の作業を説明する藤井技師










