ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

防風林「四つの目を磨き、「猫の目」には終止符を【2026年2月1週号】」

 ▼年明けに健康診断を受けることが私的な定例行事となっている。そして毎年、結果に落ち込むのが恒例に。今年は新たに老眼を指摘され、いよいよ目もかと、ため息が出る。
 ▼老眼は、加齢により調節機能が弱まることで近くのものに焦点が合いにくくなる症状だ。民間調査では50歳以上の8割が症状を自覚しているとされ、高齢化が進む日本の老眼率は世界一という。ちなみに一般的なターニングポイントは45歳前後とのことだが、近年はスマホの普及などにより目を酷使する人が多く、30代で初期症状が現れる例が増えているそうだ。
 ▼目の機能の老化は自然の摂理だが、努力や経験などを重ねていくほど輝く"目"もある。例えば、物事を詳細に分析する「虫の目」や全体を俯瞰(ふかん)する「鳥の目」は強化することが可能。さらにビジネスなどの場では、時代や計画・行動の流れを捉える「魚(さかな)の目」と、相手側に立つなど視点を変える「コウモリの目」も磨き、バランスよく使っていくことが課題解決の鍵とされる。目に見えない部分にこそ本質があるのかもしれない。
 ▼これら四つの目は政治の場面でも重要となる。衆院選も終盤。有権者には各党・候補者の主張を見極める目が求められる。また、国内農業・農村の振興は国の最重要課題だ。選挙結果にかかわらず、与野党は「猫の目」とされてきた農政に終止符をうち、生産現場の目線に立った政策を構築・実行してほしい。