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防風林「外来カミキリが急拡大、得体の知れない病害虫にも警戒を【2026年8月4週号】」

 ▼首(胸部)が赤く、体は黒光りし、つかむと「キーキー」と鳴き、噛〈か〉みつくこともある。独特の臭いも放ち、強い臭いがする液体を出すため、触る際は手袋が必須――。そんな不気味で厄介な外来昆虫の国内生息地が急拡大している。
 ▼今月も新たに福井県で特定外来生物クビアカツヤカミキリが見つかった。新規確認は今年6県目で、2012年の国内初確認以降、発生地は22都府県に。東アジアに生息する果樹の重要病害虫で、幼虫がウメやモモなどの樹木内部を侵食し枯死させる。サクラも加害するため、名所などにも悪影響を与える恐れがある。
 ▼発生拡大を受け、農林水産省はより効果的な防除方法の開発などを急いでおり、一部自治体では奨励金付きの捕獲作戦に乗り出すところも。退治は早期発見・早期防除が基本だ。特に似た虫や幹・枝の近くにうどん状の幼虫のふんと木くずの混合物を見つけたら関係機関などに連絡を。
 ▼侵入外来生物の撲滅は容易でなく、対策には膨大なコストと労力を要する。政府は現在、植物検疫上の問題からポテトチップ加工用に限って輸入している米国産ジャガイモについて、一般流通用の解禁手続きを進めている。米国の要請を受けた対応だが、仮に得体の知れない病害虫が侵入・まん延すれば、国内への深刻な打撃は必至。政府には科学的な根拠に基づく厳格な対応の徹底を求める。