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今週のヘッドライン: 2025年12月 1週号

大豆の晩播狭畦密植栽培 雑草抑えて中耕・培土作業を省略(1面)【2025年12月1週号】

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 水稲・大豆78ヘクタールで経営する青森県黒石市の株式会社アグリーンハートは、大豆の晩播狭畦(ばんぱきょうけい)密植栽培に取り組み、「おおすず」で10アール当たり収量はおおむね200キロ以上を確保する。播種時期を7月下旬~8月中旬と慣行比で2カ月以上遅らせ、密植で葉の陰を作り雑草を抑制。播種後は収穫まで圃場内作業がなく、有機JASの規格に沿った栽培が可能になった。「労働力やコストは3分の1に減る。翌年に作付ける水稲にも利点が多い」と佐藤拓郎代表(44)。雑草抑制や地力向上の利点を生かし、米との輪作で有機栽培面積拡大につなげている。

(1面)

〈写真:「大豆の葉が陰になり雑草が発生しにくい」と説明する佐藤拓郎代表〉

農業の持続的な発展へ 全国NOSAI大会開く(1面)【2025年12月1週号】

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 NOSAI協会(全国農業共済協会、髙橋博会長)は11月26日、東京都内で「『未来へつなぐ』サポート運動令和7年度全国NOSAI大会」を開いた。農業災害が頻発・激甚化する中、農業保険の経営安定機能を最大限に発揮し、農業の持続的な発展に資するなどを掲げた大会決議を満場一致で採択した。大会では鈴木憲和農相と藤井比早之衆議院農林水産委員長、藤木眞也参議院農林水産委員長が祝辞を述べ、山下雄平農林水産副大臣をはじめ関係団体の代表などが臨席した。決議に当たり、NOSAI福島(福島県農業共済組合)の矢部玄幸組合長と、NOSAI山口(山口県農業共済組合)の東信男組合長が意見表明を行った。要旨を紹介する。

(1面)

〈写真:祝辞を述べる鈴木憲和農相〉

農林水産は9602億円 2025年度補正予算案(2面・総合)【2025年12月1週号】

 政府は11月28日、2025年度補正予算案を閣議決定し、農林水産関係には総額9602億円を盛り込んだ。食料安全保障強化重点対策として4254億円を措置し、うち農業の構造転換集中対策に2410億円を充てた。具体策では地域計画に基づく農地の大区画化など農業農村整備に574億円、老朽化する共同利用施設の再編集約・合理化などには811億円を措置し、スマート農業技術・新品種の開発などに897億円、輸出産地育成には129億円を充てる。物価高騰の影響緩和対策は686億円を計上した。

(2面・総合)

ミカン産地振興の支えに 最大補償で備え万全(3面・収入保険)【2025年12月1週号】

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 香川県三豊市仁尾町の吉田哲士さん(74)は、温州ミカン(1.2ヘクタール)、ブンタン(20アール)、レモン(20アール)などかんきつ類を中心に栽培し、ビワ(10アール)、アボカド(13アール)も手がける。生産者で組織する香川県果樹研究同志会の顧問を務め、生産技術向上やブランド振興など県全体の果樹農業発展にも力を注ぐ。「個人の努力だけでは防ぎきれない収入減少への備えが必要」と収入保険に加入。高温や豪雨などの自然災害、けがや病気などのリスクにも対処し、安定経営に努めている。

(3面・収入保険)

〈写真:ブンタン「サラダポメロ」の出来を確かめる吉田哲士さん。通常サイズの3倍にもなる〉

星空を楽しもう 12月13、14日の夜は『ふたご座流星群』(5面・すまいる)【2025年12月1週号】

 夜が最も長くなり空気も澄(す)んでいるこの時期。家族と夜空を眺めて天体観測でほっと一息ついてみませんか。教育学博士で国立天文台天文情報センター准教授の縣秀彦さんに今冬の注目の天文現象を紹介してもらった。

(5面・すまいる)

中型動物対策は侵入防止柵+防草シートで 効果同等で管理の負担減(7面・営農技術・資材)【2025年12月1週号】

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 三重県農業研究所は、アライグマなど中型動物用侵入防止柵「楽落くんライト」(埼玉県考案)の草管理労力を軽減する技術を開発した。防草シート上に設置し、電気線と防風ネットの間にアース線を追加する仕組み。中型動物が柵を乗り越えようとする際に、電気線とアース線を同時に触ることで、十分な電気ショックを与えることが可能という。県内のブドウ園で行った実証では、草管理労力の軽減を図りながらアライグマの侵入を防いだ。ホームセンターなどで購入した資材を用いて自作できるのも特徴で、県内の果樹農家や野菜農家などで導入され始めている。

(7面・営農技術・資材)

〈写真:感電の仕組みを説明する長谷川弘樹主任研究員〉

井戸に自作の浄化槽飲み水や洗浄用水に/乳牛の健康状態が改善【千葉県・12月1週号】

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 【千葉支局】フリーストール牛舎で搾乳牛約70頭を飼育する九十九里町の作田知志さん(65)は、鉄分や砂などを含む井戸水を使うため、自作した浄化槽で処理して牛の飲み水や洗浄用水に利用している。井戸や浄化槽、配管の洗浄を徹底。牛の健康状態が改善され、病気の発生率は導入前より減少した。自作の浄化槽は、地域特有の井戸水問題を克服し、酪農経営を支える大きな力となっている。

〈写真:自作の浄化槽を説明する作田さん〉

柿樹上脱渋/付加価値高めリピーター獲得【福島県・12月1週号】

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 【福島支局】柿26アールを栽培する二本松市の高橋庄一さん(73)は、実を樹上に着果させたまま、アルコールなどの脱渋剤で渋を抜く「樹上脱渋」に取り組んでいる。出荷先の道の駅などで多くのリピーターを獲得している。

〈写真:大きさを確認しながら、丁寧に収穫を行う高橋さん〉

そば店開業の夢追って/農業との二刀流で【山形県・12月1週号】

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 【山形支局】「自家産のそば粉を使って、そば店を開くのが夢」と話す、南陽市元中山の竹田壮芳さん(44)。妻の美穂さん(42)が昨年就農し、一緒に水稲3.5ヘクタール、ソバ6ヘクタール、タラの芽40アールの栽培に取り組む。

〈写真:どんな状況でも常に前向きという壮芳さん。美穂さんは「自然の中での生活が気に入っています」と話す〉

防風林「ミカンを食べて家族も産地も元気に【2025年12月1週号】」

 ▼この秋、色づき始めるのを楽しみに待っていたミカンの木がなくなった。通勤途中に出迎えてくれる黄色い果実は、個人的な冬の風物詩の一つだったが、古家解体とともに庭に植えられていたその1本も伐採された。
 ▼温州ミカンは日本を代表する果物の一つで、基幹作物として中山間地域などを支えている。一方、農地集積は困難で労働生産性も低いなど課題を抱え、高齢化により離農が拡大。2024年産の生産面積は3万6千ヘクタールと1990年産比で半減し、生産量は56万トンと約3分の1に。近年は夏場の異常高温など気候変動も暗い影を落とす。
 ▼ことわざ「蜜柑(みかん)が黄色くなると医者が青くなる」は「ミカンが黄色く熟すころは気候が良いので病人が少なくなり、医者が青くなる」が本来の意。ただ〝二季〟が指摘される昨今。今年はすでにインフルエンザが流行中だ。
 ▼ミカンはビタミンCなどが豊富で風邪予防や症状緩和に役立つとされる。わが家の年末年始は、令和に入っても「こたつにミカン」が風物詩。こちらは次世代に残せるよう、今日から食べて家族も産地も元気にしよう。

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