今週のヘッドライン: 2026年01月 2週号

「『あの人がいるから大丈夫』って思ってもらえる存在になりたい」と話すのは福岡県糸島市志摩御床の小金丸佳奈さん(36)。6年前に父から経営を引き継ぎ、米麦延べ46ヘクタールで安定した収量を確保している。JA出荷を柱にしながら、米の販路開拓にも挑戦する。次代の〝仲間〟が安心して米麦農家の担い手として参画できるよう、さらなる知識や技術の研さんに励む小金丸さん。営農をサポートしてくれる地域の人への感謝も胸に、この地で営農を続けていきたいとしている。
政府は12月26日、2026年度予算案を閣議決定した。次期通常国会に提出する。農林水産関係予算の総額は、25年度当初予算比250億円増の2兆2956億円で、一体とする25年度補正予算(9602億円)との合計は3兆2558億円。新たな食料・農業・農村基本計画を踏まえ、農地の大区画化やスマート農業技術の開発・導入など農業構造転換集中対策を着実に実施しつつ、食料安全保障の強化や農業の持続的な発展などを後押しする施策に重点配分した。「収入保険制度の実施」は290億円、「農業共済事業の実施」は所要額793億円を計上した。
業務用米推進プロジェクト事務局はこのほど、農林水産省補助事業の業務用米セミナーを開催。一般財団法人日本総合研究所調査研究本部の青木優所長が「米の播種前契約推進のためのガイドライン」(全国米穀販売事業共済協同組合)に基づき、播種前契約のメリットや書面契約のポイントを説明した。概要を紹介する。
お正月があけると余ってしまいがちな餅。身近な食材を用いた簡単アレンジレシピを料理家の田内しょうこさんに教えてもらう。
土づくり推進フォーラムは12月24日、水田畑作での排水対策をテーマとしたシンポジウムを開いた。気候変動の影響が顕在化する中、土壌条件に適した対策技術の選択などについて、農研機構や各県研究所が発表した。
農林水産省はこのほど、「2025年農業技術10大ニュース」として10課題の研究成果を発表した。上位には難防除雑草ナガエツルノゲイトウの防除や、鳥獣害を防ぐドローン(小型無人機)活用など生産現場の負担軽減や課題解決を支援する技術が選ばれた。25年に記事掲載された民間企業や大学、研究機関などの成果のうち、内容に優れ、社会的関心が高い課題について、本紙はじめ農業専門紙など30社の記者の投票を基に選定している。10成果を紹介する。
▼「ちりつも」。言わずと知れた「塵(ちり)も積もれば山となる」の略で、小さなことでも積み重ねていけば、やがて大きなものになることを表す。新たな挑戦を始めるときや勉強・運動といった日々の取り組みの重要性などを説く際に使われる。
▼例えば、1日に英単語を三つ覚えると1年間で1000語以上習得できるし、1日3キロ(約4000歩)歩けば1年で約1000キロとなり、東京・大阪間(約500キロ)を往復した距離に匹敵する。1日100円貯(た)めれば、1年間で3万6500円になる。
▼一方、計算してみるとハッとすることもある。つい何気なく見てしまうスマホも毎日合計2時間使い続けると1年間で730時間を費やすことに。これは約1カ月間(30日×24時間)に相当する。総務省の2023年調査によると、日本人の日平均使用時間は4時間39分。実に1年の6分の1以上を手のひらサイズの画面と"にらめっこ"して過ごしていると思うと、もう少し有効な時間の使い方がないか、考えたくなってくる。
▼毎日の食事も同じ。茶碗1杯(150グラム)のご飯は1年で約55キロになり、コップ1杯(200ミリリットル)の牛乳は1年で約73リットルに達する。生産者が大切に育てた農畜産物により、生きていることを改めて実感する。全ての国民に〝この1杯〟を届けるのに米は約1万8千トン、牛乳は約2万4000トン必要だ。作り手への感謝を込めて、今年も「いただきます」を重ねていきたい。