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今週のヘッドライン: 2026年01月 4週号

手作業の価値を創出 中山間地で"食べる押し花"生産(1面)【2026年1月4週号】

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 島根県奥出雲町三成の有限会社トムは、中山間地のハウス計2アールで、ドライエディブルフラワー(食用押し花)の生産、加工、販売に特化した経営を展開する。色味を残して乾燥した花は常温流通が可能で、料理の飾り付け用として国内外に販路を持つ。細かな手作業が求められる加工や検品は、ノウハウや器具を提供して委託する仕組みを構築。現在、地元女性16人が活躍する。八澤豊幸代表(39)は「高齢化が進むからこそ、人の手でしかできない仕事の価値を高めたい」と話す。年間売り上げ1億円の目標を掲げて、過疎地域ならではの産業と雇用の創出を目指す。

(1面)

〈写真:"食べる押し花"を手に八澤豊幸代表。「手作業だからこその価値を伝えたい」と強調する〉

農業に重大な影響 環境省が気候変動影響評価報告書(2面・総合)【2026年1月4週号】

 環境省の専門家会合は20日、気候変動影響評価報告書をまとめた。最新データに基づき科学的に影響を分析したもので、全80項目のうち農業8項目や自然災害など52項目で重大な影響が認められると指摘した。特に水稲は白未熟粒が増加し今世紀中ごろには20%に上ると予測。カメムシの分布拡大なども見込まれるとした。果樹は栽培適地の変化などが進み、極端な大雨の頻度・降水量の増加による農地・農業用施設への被害の増加・拡大なども予測する。持続的な農業生産を脅かす状況であり、適応技術の早期開発・普及など国を挙げた緊急的な対応が求められる。

(2面・総合)

確定申告2月16日から 各地NOSAIで"青申"研修会(3面・NOSAI)【2026年1月4週号】

 2025年分の確定申告が2月16日から始まる。各地のNOSAIでは、青色申告に関する研修会や説明会の開催などを通じて、円滑な手続きを後押ししている。青色申告は最高65万円の特別控除をはじめ、税制面や政策支援の優遇があり、収入保険の加入要件でもある。また、新たに始める場合、申告期限である3月16日までに所轄の税務署で手続きをすれば、27年から収入保険に加入できる。青色申告のメリットや新たに始める手順、申告実績1年で収入保険に加入した場合の例などを整理した。

(3面・NOSAI)

新たなアイデア未来の農業に光 高校生ビジネスプラン・グランプリ(5面・すまいる)【2026年1月4週号】

 日本政策金融公庫はこのほど、全国の高校生が新たなビジネスのアイデアなどを競う「第13回高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)の最終審査会を開催した。過去最多となる全国639校・5640プランの応募の中から、書類選考を通過した10校の生徒が自信作を発表。食料・農業分野では、青森県立名久井農業高等学校の「FLORA The Ⅲrd.」と、兵庫県立長田高等学校の黑阪航平さん(個人)が審査員特別賞に輝き、沖縄工業高等専門学校の「ゆがふぁーむ」が優秀賞を受賞した。各受賞の取り組み概要を紹介する。

(5面・すまいる)

焼き芋市場の拡大へ新たなトレンド捉えよう 全国焼き芋サミット(7面・流通)【2026年1月4週号】

 茨城県行方市などは16日、市内で「全国焼き芋サミット」を開催した。国内外で焼き芋の人気が高まりつつある中、焼き芋専門家が集う一日として、各地の生産者や焼き芋専門店などが情報共有を図りながら、さらなる市場開拓に向けた課題などを話し合った。

(7面・流通)

作業や経営改善で成果 経営管理アプリとLINEを活用(9面・営農技術・資材)【2026年1月4週号】

 埼玉県は16日、スマート農業の普及に向け、「経営管理アプリの活用」をテーマにオンラインセミナーを開催した。露地野菜経営での事例として、埼玉県所沢市の株式会社所沢ゼロファーム(佐藤勇介代表)が、LINE(無料通話アプリ)と経営管理アプリを併用したデータ収集システムや、データ入力・分析専任者の配置などの取り組みを紹介。経営者と従業員の情報共有を図り、作業の効率化やコストの見える化による経営改善を進めている。

(9面・営農技術・資材)

ハウスでレモン/新鮮な伊賀産提供【三重・1月4週号】

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 【三重支局】伊賀市上神戸の稲守浩一さん(65)は「地元であまり栽培されていない作物を作ってみよう」と、市内では珍しいレモンのハウス栽培に取り組んでいる。

〈写真:マイヤーレモンを手にほほ笑む稲守さん。収穫量が限られるため、1果ごとに丁寧に管理する〉


安定した黒字部門に向けて【富山・1月4週号】

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 【富山支局】先々代から柿農家として農業に従事しており、私が経営する運輸業の会社に2023年、農業部門を新設しました。その際に、先代が加入していた収入保険や園芸施設共済も引き継いでいます。現在、農業部門ではアスパラガス、干し柿、干し芋の3品目を中心に出荷しています。
 黒字経営を実現する難しさや、新規就農の大変さを実感しています。農業部門には従業員が2人いますが、将来的には、農業部門を独立できるほど安定した経営を目指して成長してほしいと考えています。

〈写真:干し芋を手に天池さん〉

分娩介助や人工授精にも挑戦/良質な生乳の安定生産へ【岡山・1月4週号】

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 【岡山支局】「お客さんに喜んでもらえると、この牧場で仕事ができて良かったなと思います」と話すのは岡山市北区下足守の有限会社安富牧場に勤める石井莉那さん(21)。
 牛の分娩〈ぶんべん〉介助や人工授精にも挑戦し、飼育頭数の増頭にも積極的だ。「人工授精の技術を向上させ一年一産を目標に牧場に貢献したい」と技術向上へ意欲を見せる。

〈写真:「牛の様子は常に観察しています」と石井さん〉

ミニトマト 生育を記録・分析/面積を増やさず収量増【和歌山・1月4週号】

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 【和歌山支局】日高川町でミニトマト23アールを栽培する中村晃太さん(40)は、ハウス内の空調はパソコンで行い、生育状況などを記録・データ分析することで収穫量を伸ばしている。「面積を増やさずに収穫量を大幅に増やせ満足している」と中村さん。

〈写真:生育状況を記録する中村さん〉

防風林「時代の傍観者になるのではなく、一票で次代をつくろう【2026年1月4週号】」

 ▼歴史にふれるとき、もしも偉人の一生が違っていたら、その後の世の中はどう変わったか、想像してみるのも面白い。
 ▼例えば、今年のNHK大河ドラマは「豊臣兄弟!」だが、仮に「本能寺の変」が起こらず織田信長が生き延びていたら、秀吉の天下統一はなく江戸時代もなかった可能性がある。日本史のみならず世界史にも大きな影響を与えたかもしれない。
 ▼そんな"もしも"は現代史にも当てはまる。米国のトランプ大統領もその一人。昨年1月の第2次政権発足以降、一方的な関税発動や国際機関からの離脱など自国が主導して築き上げてきた戦後の国際秩序を無視し、欧州との相互不干渉や西半球での覇権拡大を図る"ドンロー主義"に突き進む。
 ▼トランプ政権の対応は米国内の分断・対立も深めている。一方、トランプ氏を再び大統領に選んだのも米国民だ。高市早苗首相は衆議院を解散し、2月8日の投開票へ465議席を争う選挙戦が始まった。国民一人一人の投票行動は歴史を動かす力がある。時代の傍観者になるのではなく、その一票を投じて次代をつくろう。

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