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今週のヘッドライン: 2026年03月 4週号

最北端で今年もたわわに 『仙台みかん』に挑戦(1面)【2026年3月4週号】

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 「誰もやっていないから、やってみる面白さがあると思った」と話す宮城県山元町の齋藤正直さん(86)は、温州ミカン生産の国内最北端とされる「仙台みかん」づくりに励んでいる。気象条件を踏まえながら防除作業や水管理などに気を配り、昨年はおおよそ750キロを出荷。取り組み8年目を迎える今年も、たわわに実るミカン畑を目指して園地に向かう。

(1面)

〈写真:毎年新しい課題が出てくるというが「へこたれていられないね」と齋藤正直さん〉

有機農業の拡大意向は2割 手間、人手不足などが課題に(2面・総合)【2026年3月4週号】

 農林水産省は17日、有機農業の意識・意向調査結果を公表した。有機農業に取り組む農業経営体のうち、取り組み拡大の希望は2割強で、現状維持が6割、縮小・撤退も1割強となった。年齢的な理由に加え、栽培管理の手間や人手不足、資材費の高騰などが重荷となっている。さらに小売・外食産業のうち6割は「仕入れ価格が高い」「消費者のニーズがない」などを理由に有機食品などを取り扱っておらず、6割は今後も取り扱いに消極的な意向を示した。政府は「みどりの食料システム戦略」に基づき有機農業を推進する方針だが、省力化技術の開発・普及や需要の喚起・拡大など農家が安心して持続的に取り組める環境整備が課題となっている。

(2面・総合)

果樹の凍霜害に注意を 高温傾向の今春は高リスク(3面・NOSAI)【2026年3月4週号】

 今春は全国的に高温傾向と予想される中、農林水産省は不意の低温により果樹の凍霜害が発生するリスクが高まっているとして、被害防止対策の徹底を呼びかけている。稲穂ちゃんがNOSAI職員のみのるさんと対策のポイントを確認した。

(3面・NOSAI)

個性的品種増え食味多様化 イチゴ品評会の受賞事例から(4面・流通)【2026年3月4週号】

 産直通販サイト「食べチョク」(運営:ビビッドガーデン)はこのほど、全国の生産者が自慢のイチゴを競う「食べチョク全国いちごグランプリ2026」を開催。25都道府県から83生産者、計124点(42品種)が参加した。受賞事例から、消費者嗜好(しこう)や産地間競争などトレンドを捉えた品種・栽培について、食べチョク事業部の大嶋恵里農産物プロデューサーに解説してもらう。

(4面・流通)

日焼け止めで肌を守ろう 紫外線強まる季節スタート(5面・すまいる)【2026年3月4週号】

 本格的な農繁期となる春は、紫外線量も多くなる。インターネットの生活総合情報サイト「AllAbout(オールアバウト)」でスキンケアガイドとして活躍する佐治真澄さんに肌を守る対策をアドバイスしてもらう。

(5面・すまいる)

排水対策徹底し小麦「きぬあかり」反収732キロに 麦作共励会で農林水産大臣賞(7面・営農技術・資材)【2026年3月4週号】

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 JA全中と全国米麦改良協会はさきごろ、先進的な麦生産に取り組む農家や集団を表彰する2025年度全国麦作共励会の中央表彰式を東京都内で開催。「農家の部」のうち、農林水産大臣賞に輝いた愛知県西尾市の三矢浩隆さんと、全国米麦改良協会会長賞の愛媛県西条市の越智貴則さん、福岡県鞍手町の森英幸さんと息子・康裕さんの取り組み概要を紹介する。

(7面・営農技術・資材)

〈写真:謝辞を述べる三矢浩隆さん。地域農業の中核農家として活躍する〉

国産コーヒー広めたい【宮崎県・3月4週号】

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 【宮崎支局】「国内でのコーヒー生産技術を確立することが今の目標です」と話す都城市の山本仁さん(39)。2年前に宮崎県に移住し、栽培を始めた。現在は、コーヒー栽培をしながら、国内産、海外産豆の仕入販売や、新規で栽培を始める農家の苗の育成、技術指導を行い国産コーヒー栽培の拡大に尽力している。

〈写真:収量アップを目指し、日々試行錯誤を重ねる山本さん〉

ハウスで高品質安定生産/国産キクラゲ全国へ【高知県・3月4週号】

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 【高知支局】仁淀川町に株式会社ツボイを設立し、代表取締役を務める藤原幸栄(ふじはらこうえい)さん(70)。ビニールハウス2棟合計32アールで希少な国産のキクラゲを約70トン栽培している藤原さんは、「将来、国産を当たり前の食材として使ってもらえるように、仁淀川町から届けていきたいです」と思いを話す。

〈写真:「生産者は営業をどうするかが大事」と藤原さん〉

ジャージー種飼養し循環型畜産/自然放牧で肥育【広島県・3月4週号】

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 【広島支局】「牛に優しい環境を考えて、自然放牧にたどりついた」と話すのは、三次市廻神町の織田正司さん(50)。地域の耕作放棄地9ヘクタールを活用して、ジャージー牛9頭を自然放牧で肥育する「二本松牧場」を経営する。牛を自由な状態で飼育し、ストレスをかけない環境づくりに力を入れる。
 一年を通して自然放牧を行い、牧場内を動き回る牛のふん尿を堆肥として利用して牧草を育てる循環型畜産にも取り組む。

〈写真:「1ヘクタール当たり1頭で考えている。今のところ頭数を増やす予定はない」と織田さん〉

歩行型トラクター改良し麦踏み機/作業効率化を実現【熊本県・3月4週号】

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 【熊本支局】熊本市北区で水稲178.2アールと麦633.6アールを栽培する中村正光さん(70)。中古の歩行型トラクターを独自で改良し、麦踏み作業の効率化を実現した。

〈写真:自作した農機具で麦踏みをする中村さん〉

防風林「泥沼化懸念の中東情勢。困難を乗り切るために【2026年3月4週号】」

 ▼「私は失敗したことはない。うまくいかないやり方を1万通り見つけただけだ」とは、トーマス・エジソンの言葉。1847年に米・中西部で生まれた発明家は、生涯に約1300もの発明と技術革新を行ったとされる。
 ▼特に蓄音機や白熱電球、映写機(キネトスコープ)などが有名だ。電話の実用化や普及にも大きく貢献し、英語「Hello(ハロー)」は、彼が電話の挨拶(あいさつ)としての活用を呼びかけたことで広まったとの逸話も残る。
 ▼意外と知られていないのが、幼少期に聴覚障害を発症し難聴だったこと。片耳はほとんど聞こえなかったそうだ。ただ、本人は観察力や洞察力、集中力を高められると前向きにとらえ、多くのひらめきにつなげたとされる。そう聞くと、音を記録する機械を生み出したり、相手の声が聞こえやすくなるよう電話を改良したりした原点がわかる気がする。
 ▼米国とイスラエルによるイラン攻撃をきっかけに緊迫化する中東情勢は泥沼化の様相を呈してきた。原油高騰やエネルギー不足、国際物流の混乱長期化など先行きへの懸念が世の中を席巻し始めている。とはいえ、不安がっていても始まらない。エジソンは「困るということは、次の新しい世界を発見する扉である」との言葉も残した。まもなく新年度も始まる。稀代の発明王にはなれないが、知恵を出し合い、まずは身近なことから工夫してみるか。

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