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今週のヘッドライン: 2026年05月 3週号

産地を未来へ 果樹農家が就農支援の法人を運営(1面)【2026年5月3週号】

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 山形県高畠町では、4人の果樹農家が農事組合法人くだもの畠(ばたけ)を組織し、新規就農希望者を受け入れている。地域で管理しきれない園地を研修の場に活用し、ブドウやモモ、洋ナシなど複数品目の栽培技術や果樹経営のノウハウを教える。佐藤尚利代表(48)は「果樹への就農の課題を農家が先導して解決する。産地の風景を守っていきたい」と話す。10年間で県内5人、県外1人の計6人が独立。JAや自治体などとも連携し、産地の将来を担う若手経営者の育成・定着につなげている。

(1面)

〈写真:園地で佐藤尚利代表(左)と二階堂光さん。アーモンドも試験的に栽培している〉

49歳以下の新規就農者3年連続で減少 新規就農者数全体も10年間で3割減(2面・総合)【2026年5月3週号】

 農林水産省は4月28日、2024年の新規就農者は前年並みの4万3500人と発表。うち49歳以下は前年比1.1%減の1万5720人で3年連続で過去10年の最少を更新した。就農形態別で見ると「新規雇用就農」は3年ぶりに増加したものの、3年前の水準には至らず、親元就農など「新規自営農業就農者」と「新規参入者」は減少が続く。政府は食料安全保障の確保に向け、農業の構造転換を集中的に推し進める方針だが、その根幹となる国内農業の持続的な発展には次代を担う人材の育成・確保が不可欠だ。農業所得の向上を基本に希望や誇りを持って農業に参入できる環境整備が求められる。

(2面・総合)

危険警報で全員避難を 気象庁が新たな防災気象情報を開始(2面・総合)【2026年5月3週号】

 気象庁は29日から新たな防災気象情報の運用を開始する。「大雨」「土砂災害」「高潮」「河川氾濫」の4種類について、それぞれ警戒レベル(1~5)と警報などの名称を併記する仕組み。「レベル5大雨特別警報」の発表基準は、台風や集中豪雨などにより浸水害発生の恐れが著しく大きい降雨量に相当する大雨が予想される場合に発表する。

(2面・総合)

園芸施設の暴風雨対策徹底を 大雨・暴風など気象災害が頻発(3面・農業保険)【2026年5月3週号】

 各地で梅雨の季節を迎える。近年は、これまで被害の少なかった地域でも暴風雨や台風などにより園芸施設に大きな被害が発生している。夏に向け、最新の気象情報を確認しつつ、ハウスの点検など事前対策を確認・徹底しておきたい。園芸施設の暴風雨対策のポイントなどを稲穂ちゃんがみのるさんに聞いた。

(3面・農業保険)

旬のスイカを冷凍で 暑い日の手軽なおやつに(5面・すまいる)【2026年5月3週号】

 まもなく旬を迎えるスイカ。生食はもちろん、余さず長く楽しむために"冷凍"はいかが。静岡県函南町の野菜農家で、野菜ソムリエ上級プロの神尾かほりさんに、冷凍保存のポイントと冷たさも生かす簡単レシピを教えてもらった。

(5面・すまいる)

レタス生産で緑肥活用の成果 減肥でも収量維持(7面・営農技術・資材)【2026年5月3週号】

 中東情勢の悪化で化学肥料の価格高騰・高止まりや調達不安が起きる中、代替として緑肥の活用が期待されている。緑肥は、農地ですき込むため運搬が不要で、輸送コストや施用労力などでも有利な面がある。ただ、播種やすき込みなど作業が必要で、肥効ムラなどへの対応も課題となっている。農研機構が先ごろ開いた成果発表会からレタス生産における活用技術2成果を紹介する。

(7面・営農技術・資材)

岩舟ぶどう 競争力強化へ/低温貯蔵で出荷拡大【栃木県・5月3週号】

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 【栃木支局】「先人たちが築いた『岩舟ぶどう』のブランドを引き継ぎ、競争力のある高品質なブドウを提供していきたい」と話すのは、栃木市岩舟町静の「野口果樹園」園主、野口夏希さん(37)。水稲2.7ヘクタールを作付けするほか、組合員約40人の「岩舟町ぶどう生産出荷組合」に所属し「シャインマスカット」と「巨峰」を中心にブドウを1.4ヘクタール栽培する。野口さんは、米用の保冷庫を活用した低温貯蔵で12月末までの出荷延長を実現している。

〈写真:5月中旬の初出荷に向けて作業に汗を流す野口さん(左端)〉

花き・野菜の苗生産/女性の活躍引き出す職場づくり【広島県・5月3週号】

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 【広島支局】尾道市因島の村上力さん(46)、理衣さん(45)夫妻は、ハウス60棟1.2ヘクタールで花きや野菜の苗を栽培、販売する「ジョージア園芸」を営む。従業員の女性が働きやすく、長く活躍できる職場づくりに力を入れている。

〈写真:「地域に還元できるように人材を育てたい」と力さんと理衣さん〉

ドローンと熱感知カメラ活用し夜間巡回/農作物の盗難防止に寄与【山梨県・5月3週号】

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 【山梨支局】「収穫する喜びは建設業での竣工(しゅんこう)した時の喜びと同じ。それが失われた時の悲しみは計り知れない」と話す、市川三郷町の丹澤建設工業株式会社代表の丹澤淳人さん(65)と、株式会社IBC建設研究所代表を務める息子の勇貴さん(32)。淳人さんが会長に就く鰍沢地区建設業者防犯協力会では、小型無人機(ドローン)と熱感知カメラ(サーモグラフィーカメラ)を活用した夜間巡回で、農作物の盗難防止対策に取り組んでいる。

〈写真:サーモグラフィー映像を見ながら説明する勇貴さん〉

防風林「油田がなくとも水田がある。瑞穂の国をつないでいかねば。【2026年5月3週号】」

 ▼水と油は、分子の性質が根本的に異なることから混ざり合うことはない。そのため、人間関係や物事の相性が悪い時などに比喩的に用いられる。ちなみに海外でも同意で使われるが、英語は「oil and water」で油が先。
 ▼とはいえ、両者とも生活に不可欠な資源。特に石油はエネルギー源や製品原料など多分野で重要な役割を果たしている。現下の中東情勢の悪化がその価値を改めて認識させる。
 ▼一方、世界最大の産油地・中東で近年、石油より重要度が高まっているとされるのが水だ。慢性的な不足で飲料水を海水の淡水化に頼る国は多く、大干ばつが続くイランは"水危機"にも直面。さらに温暖化に伴う気候変動が水の確保を一層困難にするとの指摘が出ている。
 ▼日本の地質は油田ができにくく、石油は海外に依存せざるを得ない。ただ、豊富な水資源を生かして先人たちが築いてきた水田があり、水源かん養など多面的機能が国民の生活を支えている。何より供給不安の時代に国産米の在庫が十分にあり、田んぼに稲が植えられている安心感は比類ない。そして瑞穂の国を次代につないでいかねば、と思う。

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