今週のヘッドライン: 2026年10月 1週号

もう一つの実家に帰ってきたような気分を味わえる――。そんな農家民宿が地域に人を呼び込んでいる。愛媛県内子町石畳地区にある「石畳の宿」には昨年、地区の住民(約200人)を超える300人ほどが宿泊。引き寄せるのは地域で伝え残してきた料理と運営する3人の女性との交流だ。オープンから30年余り。背伸びをせずに長く続けることを大切にしながら地域の"憩いの場所"としても輝く宿は、今年も多くの人を受け入れている。
大型の強い勢力で9月21日に伊豆諸島や関東甲信地方に接近した台風25号に伴い記録的な大雨が発生。24時間降水量が450ミリを観測した千葉県では河川の氾濫や土砂崩れが相次ぐなど甚大な被害が発生した。
農林水産省は9月30日、2026年8月末現在の主食用米の民間在庫が過去最大の150万トンになったと発表した。前年同月比で66万トン多く、予定する政府備蓄米の買い戻し分(21万トン)を除いてもなお、最高水準の129万トンになる。需給緩和を受け26年産新米価格は下落し、全国のスーパーでの平均販売価格は5キロ3千円を割り込んで推移。産地からは需給改善へ備蓄米買い戻しの追加や資材価格上昇なども反映した価格形成の実現など政府の対応を求める声が挙がっている。

青森県弘前市中別所でリンゴ220アールなどを栽培する小山内友勝さん(41)は妻・敦子さん(39)とともに、11品種を組み合わせて作業・出荷を分散するなどして高品質・安定生産に努めている。収入保険には2019年から加入。25年には自身の病気で農作業に支障が生じて収入が大幅に減少したが、つなぎ融資を活用し、経営継続につなげた。小山内さんは「収入保険は経営安定になくてはならない存在」と話す。
本格的な新米シーズンとともに到来する"食欲の秋"。おいしいご飯に加えて、思わず食べたくなる米粉を使った簡単おやつを作ってみてはどうだろう。京都府で米粉パン教室を主宰する「米粉と発酵のひびきぱん」の隠岐綾子代表におすすめの米粉ドーナツのレシピを紹介してもらった。
茨城県農業総合センターでは、麦作での難防除雑草「カラスムギ」の防除技術をマニュアルにまとめ、産地での普及推進を図っている。侵入・まん延すると深刻な被害を招くことから、未発生圃場への拡散防止とともに施肥や除草剤の複数回散布などを組みわせた体系防除が重要とする。

【宮城支局】石巻市鹿妻の武山楓希さん(27)は、義父の阿部勝徳さんと水稲24ヘクタールを栽培する。以前は自動車販売店で店長として勤務。2024年に新規就農し、今年からドローン(小型無人機)による可変施肥など、先端技術の導入に取り組んでいる。
〈写真:今年導入したRTK対応のドローンと楓希さん〉

【埼玉支局】小鹿野町の横田寛明さん(28)は、鉄骨ハウス10アールで地域ブランドの「秩父きゅうり」を栽培する。「1人でも効率的に営農できるよう、省力化を心がけています。高品質なキュウリ生産と両立して、安定した経営につなげたい」と話す。
〈写真:定植4日目のキュウリを管理する横田さん)

【山形支局】白鷹町鮎貝の諏訪涼介さん(36)と妻の顕子さん(43)は、今年4月に夫婦で就農。借り受けたハウス6棟(12.9アール)でミニトマトを、露地20アールでは葉野菜を栽培する。
ミニトマトは根が広がる範囲を制限して水分や肥料を細かく管理する「隔離栽培」を取り入れた。土壌から切り離した袋状の培地に苗を植え、チューブを通して株ごとに水と養液を送る。土壌由来の病害虫を抑え、水分や養分を管理しやすいことが利点だ。
〈写真:「夫は即行動派、妻はじっくり考えて行動する派」と笑顔で話す諏訪さん夫妻〉
▼今日は"ふろキャン"――。 突然言われても何のことかさっぱり。聞けば「風呂キャンセル 界隈」の略で、面倒・疲労など から入浴をやめる人たちのことを指す。
▼界隈はその辺り一帯の意だが、SNSなど若者の間では関心や価値観を共有する集まりにも使われる。前にキャンセルが付くので"取りやめる人たち"というわけ。
▼風呂が始まりとされるこの造語は現在、外出や学校、出勤、残業など多数存在。恋愛や結婚もあるそうだ。ちなみにこども家庭庁の調査で、未婚の若者の3割超が将来結婚するつもりはないと回答し、結婚より優先されるものは「余暇・趣味」が半数超に。無理強いは否。が、国の行く末は少々心配になる。
▼それに気がかりなのが「食事キャンセル界隈」だ。意図的に食事を抜くまたはサプリなどで済ます人たちのことで、週に1回以上食事をとらない若者は4割に上るとの民間調査も。背景には多忙や節約などに加え、食事を面倒と捉える向きもあるとされる。コスパ(費用対効果)やタイパ(時間対効果)重視の風潮が強まる時代。手間や時間がかかるコトの中にも人生を豊かにする大切なモノがある。そう伝える手立てはないものか。