

▼農林水産省は、主食用米の2026年6月末民間在庫量が04年以降で最大の243万トンとなったと発表。さらに26年産作付け意向を踏まえると、27年6月末には最大281万トンに膨らむと強調する。
▼最大と聞けば多いのは分かるが、せっかくなので数字を紐解いてみる。まず、米業界で6月末在庫の適正水準が180万~200万トンとされるのはなぜか。
▼同省によると25年7月から1年間の需要実績は683万トン。1カ月分は60万トン弱となる。米は年一作が基本なので、計算上6月末時点で本格的に新米が出回るまでの残り約3カ月分(約180万トン)の在庫があれば、需給はおおむね均衡する。また、余剰分と過剰感、不足分とひっ迫感は比例する。
▼実際に6月末在庫が218万トンだった22年産相対取引価格は60キロ1万3千円台となった。"令和の米騒動"直前の24年6月末在庫は153万トンで、24年産価格は2万5千円台。25年は6月末在庫が155万トンで、10月に3万7千円台を付けた。
▼一方で在庫は1年で88万トン増え、足元の米価は急落している。ちなみに政府は昨年放出した備蓄米の買い戻し判断を先送りしたが、放出分59万トンを除くと、あら不思議、26年6月末在庫は180万トン台に。さて、民間在庫を最大にしたのはどなたか。