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防風林「熊本地震の被災地普及へ、できることを積み上げよう【2026年8月2週号】」

 ▼濁点を付けて読んでしまいがちな漢字の一つ「過不足」。正しくは"かふそく"で、水や食料、運動など何かが不足している場合は「ぶそく」となるが、この言葉は「過ぎる」と「足りない」の両方の意味を持つため、濁らないと聞いたことがある。ちなみに「過不足なく」とは多すぎることも少なすぎることもないの意。
 ▼同様に、誤って濁点を付けがちな農作物といえばアボカドだ。先日訪れたスーパーの青果売り場でも「アボガド食べる?」との声。名字などは別にして、日常会話では一般的なモノの誤読が問題ないのは分かっている。それでも「カ」だと突っ込みたい衝動にかられるのは、きっと職業病のせい。
 ▼一方、ひと文字濁るだけで思わずハッとすることもある。例えば、口〈くち〉が濁ると愚痴〈ぐち〉になり、エコも濁ればエゴになり、意思〈いし〉が濁ると意地〈いじ〉になり、徳〈とく〉も濁れば毒〈どく〉になるなど。
 ▼さらに濁点の使い分けが重要になる場面がある。かつて被災地を取材した際、復旧・復興に取り組む若手農家は「『自分じゃなきゃ、誰がやる』との思いは大事。ただ先は長いから、時には『自分じゃなきゃ、誰かやる』という気持ちも大切」と言っていた。再び大地震に襲われた熊本を中心に猛暑下で復旧作業が始まっている。国全体で現地の不安に寄り添い、それぞれができることを少しずつ積み上げ、みんなで被災地の"誰か"になろう。

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