明日の経営と暮らしに役立つ農業共済新聞
2025年6月1週号(2025.6.5更新)
主食用米40万トン増産へ 25年産作付け意向(1面)
農林水産省は5月23日、2025年産の水田における都道府県別作付け意向(4月末時点)を示した。主食用米は前年産実績比7万5000ヘクタール増の133万4000ヘクタール(備蓄米1万7000ヘクタールを含む)となった。米価高騰・高止まりなどを背景とした増産意欲の高まりが要因。平年単収(10アール当たり539キロ)で試算すると、生産量は40万トン増の719万トンとなり、直近5年で最大の生産量になる見込みだ。増産幅は統計開始(04年産)以降最も大きくなる。ただ、米価引き下げに向け、政府が備蓄米の大規模放出を続ける中、大幅な需給緩和を心配する声もある。